Environment 環境

水資源の保全

水資源の保全

基本的な考え方

世界では水資源の危機が深刻化しており、枯渇や汚染による水不足や生物多様性への影響が懸念されています。生態系の維持に不可欠な水資源の持続可能性を守ることは、当社グループにとっても重要な課題の1つです。
当社グループは、2040年の目指す姿として「世界の水関連リスクに対応して持続可能な事業運営を実践している」ことを掲げており、2030年のありたい姿として「水使用量原単位 2018年度水準以下を維持」することを目標としています。
当社グループは貴重で限りある資源である水の効率的な使用を推進することで、将来にわたって環境保護に取り組んでいきます。
また、当社サプライチェーンにおいても、水資源の持続可能で効率的な利用を推進していきます。

水使用量の推移

2022年度の上水・井水・河川水の使用量は161万m3でした。売上増加の中、水使用量を抑えたことに伴い前年度比3%減少しています。2021年度から取り組みを開始したエコビジョン2030では、2030年にありたい姿として「水使用量原単位 2018年度水準以下を維持」を目標として掲げています。
2022年度の水使用量原単位は4.403m3/百万円であり、2018年度比18.4%削減して、目標は達成しております。
引き続き、効率的な水の使用を推進してまいります。

水使用量の推移(グループ連結)

水資源の保全のための取り組み

クローズドシステム

Niterra インドの工場では、法令遵守のためクローズドシステムを導入おり、工場の敷地外への排水はありません。

排水処理場の設置

当社伊勢工場には排水処理場があり、工場排水をリサイクルして使用しています。

設備・製造条件の改善

設備や製造条件の改善による節水に継続的に取り組んでいます。

地下水の活用

小牧工場では、地下水をくみ上げ、水処理場で鉄・マンガンなどを除去して工場内で使用しています。

地下水は重要な資源ですが、大量にくみ上げることで地盤沈下につながることがわかっています。
小牧工場では、愛知県の環境規則「県民の生活環境の保全等に関する条例による規制」に従い、管理を行っています。
具体的には、施設設置の際に規制値を下回る揚水量で、上限揚水量を設定しており、それを超えることのないよう管理しています。毎年、尾張県民事務所に揚水量の実績報告を行っています。

日本特殊陶業株式会社