当社グループは、カンパニーと各地区で構成するマトリクス型の体制で、それぞれの役割を明確にして環境活動を推進しています。
事業活動に関連する項目については各カンパニーで目標を管理し、事業と一体となった活動をおこなっています。一方で、法令遵守、環境意識向上や地域とのコミュニケーションといった活動は、地区主体で活動計画を立てて取り組んでいます。また、カンパニーを横断する組織として各種部会を設置し、活動の推進を図っています。
それぞれの活動については、社長をはじめとする役員、各カンパニー長、各地区環境管理責任者、各部会長等が出席する中央環境委員会において目標の進捗や課題の確認をおこない、継続的改善を図っています。
当社グループは、当社および国内グループ会社13社(2022年度末時点)でISO14001のグループ統合認証を取得しています。
その他の国内グループ会社および海外グループ会社については個別にISO14001をはじめとした環境マネジメントシステムの認証取得を進めており、2022年度末で認証を取得している海外グループ会社は17社で、従業員取得割合96%となりました。
統合認証(適用範囲)
国 | 会社・サイト名 | |
---|---|---|
日本 | 日本特殊陶業(株) | 本社及び本社工場 |
小牧工場 | ||
さつま工場 | ||
伊勢工場 | ||
犬山物流センター | ||
(株)日特スパークテックWKS | 本社工場 | |
名古屋工場 | ||
さつま工場 | ||
さつま電極工場 | ||
二野本社工場 | ||
東濃工場 | ||
大草工場 | ||
日和機器(株) | ||
(株)神岡セラミック | ||
NTKセラミック(株) | 小牧工場 | |
飯島工場 | ||
可児工場 | ||
セラミックセンサ(株) | 小牧工場 | |
伊勢分室 | ||
中津川工場 | ||
日特アルファサービス(株) | 本社事業所 | |
小牧事業所 | ||
(株)南勢セラミック | 小牧工場 | |
伊勢工場 | ||
(株)NTKセラテック | 小牧工場 | |
森村SOFCテクノロジーズ | 小牧工場 | |
武並工場 | ||
NTKカッティングツール(株) | ||
NTKメディカル(株) | ||
CECYLLS(株) |
個別認証
国 | 会社・サイト名 | |
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日本 | (株)NTKセラテック | 仙台工場、仙台西工場 |
米国 | Niterra North America(株) | ウェストバージニア工場 |
Wells Vehicle Electronics,L.P | ||
メキシコ | Niterra メキシコ(株) | |
ブラジル | Niterra ブラジル(有) | |
フランス | Niterra フランス(株) | |
英国 | Niterra 英国(株) | |
ドイツ | Niterra EMEA(有) | |
タイ | サイアムNiterra(株) | |
Niterra タイ(株) | ||
Niterra アジア(株) | ||
韓国 | 韓国NTKセラミック(株) | |
マレーシア | Niterra マレーシア(株) | |
中国 | 上海特殊陶業(有) | |
常熟特殊陶業(有) | ||
インドネシア | Niterra インドネシア(株) | |
インド | Niterra インド(株) | |
南アフリカ | Niterra 南アフリカ(株) |
事業活動には、環境事故や環境汚染などのリスクが存在します。当社グループは、それらのリスクを特定し、リスクの低減や未然防止に努めています。
当社グループは、環境管理の一環として、2022年度より定期的に工場の土壌・地下水の汚染状況を自主調査しています。
土壌汚染対策法の基準を上回る有害物質が検出された場合には、行政当局に速やかに報告し、指導に従い適切な対策を実施します。
2022年度の自主調査の結果、セラミックセンサ小牧工場にて、法の基準を超える値を検出しました。行政当局に速やかに報告し、現在、行政当局指導のもと、汚染の拡散防止に努めております。
日本特殊陶業名古屋工場、小牧工場で保管していたPCB廃棄物は2018年度に処分しましたが、2021年の行政からの高濃度PCB廃棄物の発見事例展開を機に、再度調査を行いました。
その結果、新たにPCB廃棄物を発見し、昨年度処分しました。
PCB廃棄物は、一斉調査を行っても後から見つかるケースも多いため、当社グループでも引き続き調査を実施していきます。
また、当社グループであるセラミックセンサ中津川工場で保管していたPCB廃棄物は2022年度に処分しました。
突発的な事故などの緊急事態が発生した場合に備え、定期的に対応訓練を実施しています。各部署で起こり得る事故と影響を想定し、汚染の防止に努めています。
環境法規制や自治体などとの協定を確実に遵守するため、厳しい自主基準を設定した環境測定を行っています。
大気測定、水質測定、騒音測定、振動測定を定期的に実施し、法規制違反や苦情の未然防止に努めています。
2022年度は、法規制違反が1件、苦情が1件ありました。発生した違反および苦情については、速やかに対策をおこない、再発防止を図りました。
会社 | 状況 | 対策 | |
---|---|---|---|
違反 | 日本特殊陶業 | 小牧工場で、薬品が構内の雨水経路を通じて敷地外の側溝へ流出しました。 | トラックによる薬品納品作業時の急ブレーキと、薬液がバンドで固定されていなかったことが原因のため、外部業者を含めた運転ルール、積載ルールの再周知を行いました。 |
苦情 | 日本特殊陶業 | 小牧工場で、ファンモーター稼働時の音について、騒音苦情を受けました。 | Vベルトの故障が原因だったため、Vベルトの交換を行いました。 |
従業員の環境意識の向上を図るため、環境教育を実施しています。階層別教育に加えて、環境基礎講座、環境マネジメントシステム講座、環境負荷物質集計手順講座、環境法令講座(施設編)の4講座を開催しています。
また、製造部門を中心に、当社に関連性の深い主要な4法令に該当する部署に出向き、その部署で必要な対応に的を絞った環境法令出前教育を実施しています。
2021年度からは、コロナ感染状況を考慮して、在宅でも受講可能なものについては、オンラインで開催しています。
エコビジョン2030を従業員へ周知させるために、イントラネットにエコビジョンサイトを立ち上げて、エコビジョン2030設定の背景やエコビジョン目標達成により得られる成果、従業員へのお願い事項を掲載しています。また活動のトピックスなどをエコビジョンサイトで定期的に従業員へ発信しています。
環境講習会の開催や、第三者認証を取得するための環境マネジメントシステムの構築支援により、2007年から43社の第三者認証取得支援を実施しました。
項目 | 認証取得企業(累計) |
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ISO14001 | 6社 |
エコアクション21 | 37社 |