生物多様性の保全に関して、世界的に必要性が高まっており、当社グループにおいても地球温暖化防止、資源循環促進に次ぐ環境課題と位置づけています。
そのため、2013年4月に生物多様性への取り組み方針を示した「Niterraグループ 生物多様性に関する指針」を制定しました。
Niterraグループは、生物多様性が持続可能な社会にとって必要不可欠であること、および、エネルギーや資源の使用、環境負荷物質の排出などが生物多様性に影響を与えていることを認識し、全ての事業活動において影響を削減できるよう、お取引様や外部団体などと連携を図りながら、保全活動に取り組みます。
「Niterraグループ 生物多様性に関する指針」に基づき、エネルギーや資源の使用といった活動が生物多様性に影響を与えていることを認識したうえで、すべての事業活動においてその影響を低減するよう、お取引先さまや外部団体などと連携を図りながら取り組んでいきます。
また、当社は、法律を遵守し、河川の汚染や森林破壊を行いません。
伊勢工場では、周辺地域の豊かな自然を守るため、生産排水の「クローズドシステム」を導入しています。生産排水は工場の敷地外に排出せず、敷地内で浄化し再利用しています。
事業活動外での取り組みのひとつとして、小牧市、小牧市自然環境観察人(公募によって市に登録された市民)、近隣企業の協働で、特定外来生物に指定されている「オオキンケイギク」を駆除する活動を小牧市内で実施しており、毎年参加しています。
当社は、生物多様性保全に係る活動をより進化させることを目的に、2023年10月に「自然関連財務情報開示タスクフォース(TNFD)フォーラム」に参画しました。また、2024年1月に、2023年9月にTNFDが公表した開示提言(TNFD提言)に沿った情報を2025年度までに開示する意思を表明し、TNFDに早期採用者(TNFD Early Adopters)として登録しました。
当社グループの事業活動が自然に与える負荷や自然の損失によるリスクの検討をおこない、それらの適切な情報開示に努めるとともに、ステークホルダーとも連携しながらバリューチェーン全体で自然資本や生物多様性への取り組みをおこなっていきます。
TNFD開示提言で示されたLEAP (Locate,Evaluate,Assess,Prepare)アプローチに沿った形で、環境や生物多様性への依存、影響、リスク、機会の評価を進めております。
現在は、当社グループの事業活動と自然との接点を発見する「Locate」のフェーズにおいて、ENCORE を用いて当社グループの事業の潜在的な自然との依存関係および影響を評価しました。これらの結果をもとにさらなる解析、分析を進めてまいります。