優先的に取り組む経営課題
基本的な考え方
私たちは、Niterraウェイ(CSR・サステナビリティ憲章)にも謳われているように、持続可能な社会の実現に寄与することで、企業価値を向上していくことを目指しています。
そのためには、社会的課題の解決が最重要経営課題と考え、Niterraならではの想いも込めて「技術と発想で地球を輝かせる」こと、そして「地球を輝かせる」ための人材創出を行い「多様で主体的な人材がNiterraウェイを体現する」こと、また「地球を輝かせる」ための基盤整理を行い「変革を促す新たなグローバル経営基盤を作る」ことをあわせて推進していきます。
具体的には、多様な技術の組み合わせを通じた社会的課題解決への貢献、再生可能・循環可能なソリューションの提供を行っていきます。またそれを支える人的資本投資としては、多様な人材が個を活かしていきいきを働くことができる仕組みの拡充、変革中で主体的に動き、未来を切り開く人材の育成、より高度な課題に対し、専門性を持って、新たな価値を創造できる人材の育成などを実現できるように行います。さらにこれらを支える経営基盤整理として、迅速な意思決定を支え、戦略的なリスクコントロールを可能にする組織プラットフォームの構築を実現していきます。
そしてこれらの項目を実現するために、「社会的課題解決」、「人的資本」、「経営基盤」のそれぞれの分野で中長期的な視点でより具体的な取り組み内容とその目標を設定して取り組んでいくことが重要だと考えています。
優先的に取り組む経営課題の特定プロセス


優先的に取り組む経営課題
優先的に取り組む経営課題として3つの分野「社会的課題解決」、「人的資本」、「経営基盤」を特定し、各種取り組みを推進しています。
CSR・サステナビリティ委員会では、その進捗について、取締役会の諮問を受けて監視しています。
また、グローバルスタンダードや社会の動向等を勘案し、外部有識者のご意見も参考に、毎年、課題の見直しを実施しており、改訂する場合は取締役会で承認しています。
優先的に取り組む経営課題 | 主な取り組み内容 | 目標・アウトプット(2029年度) | 2024年度進捗 | ||
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社会的課題解決 | 技術と発想で地球を輝かせる
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気候変動対応 | CO2排出量の削減 | CO2排出量 [2018年度比] 2030年度:30%削減 2035年度:71.4%削減 2050年度:カーボンニュートラル (ネットゼロ) |
29.7%削減(19.6万トン) ※第三者検証前 |
社会的課題の解決に寄与する技術・製品・事業の開発 | 自動車関連環境配慮製品の普及・拡販 | 貴金属プラグの販売比率:50%以上 | 46% | ||
全領域空燃比センサの販売比率:50%以上 | 41% | ||||
燃料電池の開発 | CO2フリー水素利用を視野に入れた高効率分散型電源の普及 |
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無鉛圧電材の用途開発 | 有鉛圧電材からの代替促進 | 代替件数の2024年度目標達成 | |||
センシングIoT事業の開発 | 自動化、最適化、汎用化などによる事業の効率向上 | 陸上養殖システムの市場納入開始 | |||
カーボンニュートラル・アズ・ア・サービス | 合成燃料(メタン)製造システムの構築と導入 |
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人的資本 | 多様で主体的な人材がNiterraウェイを体現する
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グローバル人材マネジメント | 女性・外国籍・キャリア採用の促進 | 管理職の女性・外国籍・キャリア採用比率:25% | 26.9%(2025年3月現在) |
新たな人事制度の検討 | 従業員満足調査の結果向上 | 従業員満足度:3.48 (前々年度 3.33 前年度 3.46) |
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経営基盤 | 変革を促す、新たなグローバル経営基盤を作る
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コーポレート・ガバナンス | 取締役の女性・外国籍比率の向上 | 女性・外国籍取締役比率:30%以上 | 36%(11名中4名) |
取締役の社外比率の向上 | 社外比率:3分の1以上 | 64%(11名中7名) | |||
リスクマネジメント | 重大インシデントの顕在化予兆の管理および未然防止 | 経営の意思決定に資するリスクマネジメントシステムの構築 |
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コンプライアンス | 役員・従業員の意識調査と継続的な教育啓発 | コンプライアンス意識調査実施と結果の開示 |
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情報セキュリティ | インシデント対応組織の維持・強化および予防体制の構築 | 情報セキュリティマネジメントシステムの維持 |
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