Society 社会

労働安全衛生>安全衛生

安全衛生>業務事故の撲滅に向けて

労働災害の発生状況と報告手順

日本特殊陶業の状況

2022年度の業務上災害の発生件数は3件(前年度:7件)で,全度数率は0.42(前年度:0.90)でした。災害は、軽微な災害のみとなっています。

災害度数率の推移

国内グループ会社の状況

2022年度の業務上災害の発生件数は合計27件(前年度:23件)でした。

<業務上災害発生件数>

  2021年度 2022年度
休業 不休業 休業 不休業
日本特殊陶業 1 6 0 3
日特グループ 8 16 10 17

<災害全度数率>

  2021年度 2022年度
日本特殊陶業 0.90 0.42
日特グループ 1.29 1.23
  • 休業災害度数率の算定に対して、日本品質保証機構(JQA)による第三者検証を受けています。

労働災害の報告手順など

労働災害の発生職場は速やかにその事実を報告し,災害速報を作成します。また,その職場は事実調査を行い,恒久対策等の内容を基に災害現認書を作成します。
災害速報および災害現認書は,として日本特殊陶業グループ全社員へ配信され,類似災害を防止するための啓発や措置を講じています。

RA(リスクアセスメント)の取り組み

RAはOHSMS(労働安全衛生マネジメントシステム)の中心的な活動です。すべての職場にて設備・化学物質・作業から危険源を詳しく調査し、それぞれの危険源の評価をおこない、リスクレベルの高い危険源に対して優先的にハード対策やソフト対策(残留リスク管理)をおこなっています。
また、職場のトップによる作業観察の実施、リスクアセスメント結果の再確認を実施しています。

作業環境の改善

化学物質を取り扱う職場や粉じん、騒音が発生する職場に対しては、法令に基づき作業環境測定を実施しています。第III、第II管理区分となった職場では、第I管理区分となるように改善を進めています。
また、暑熱職場では温湿度の測定、水分・塩分の補給、冷却保護具の支給、経口補水液の配備など、熱中症予防に取り組んでいます。
オフィスでは、照度・温度・湿度を適正に管理し、作業に適した環境を維持しています。冬季には加湿器により風邪の蔓延やインフルエンザの感染予防に努めています。
また、新型コロナウイルスについても、厚生労働省の指針に従い、社内通達を発行して、感染予防対策を行っています。

教育・訓練・啓発の充実

災害の再発防止だけでなく、未然防止するために、「ひと」「もの」「しくみ」の視点で安全文化の構築を目指し、さまざまな教育訓練活動を実施しています。

階層別教育

入社時、3年目、10年目、係長、管理職を対象に実施しており、国内グループ会社へも展開しています。

専門教育

化学物質に関する教育の充実を図り、労働災害防止に努めています。

危険体感機による訓練

挟まれ・巻き込まれなど職場で起こりうる災害を想定した危険体感機を通して、言葉では伝えにくい「被災する怖さ」やどうすれば災害を避けられるかについて、疑似体感できます。
29種類の危険体感機に加え、保護具の装着チェック機 2種類があります。

危険体感教育:VR(バーチャル・リアリティ)+ 体感装置

安全衛生心得

安全衛生心得という冊子を全従業員に配付し、各職場で読み合わせに活用するなど、従業員一人ひとりの安全行動に繋げています。
また、ダイバーシティ化にともなって、英語・ポルトガル語版やWeb版の作成を行っています。

ルール遵守活動

安全・安心な人・職場づくりを目指して、ルール遵守活動をおこなっています。特に歩行中の事故を防止するため、「ポ・ケ・手・な・し」を啓発しており、中でも指差確認の浸透に重点をおいて活動しています。

これらの活動に加えて、職場の管理監督者は安全衛生管理の責任者として、職場パトロールやKYT、ヒヤリハット事例の共有化といった活動にも取り組んでいます。

「ポ・ケ・手・な・し」啓発ポスター
日本特殊陶業株式会社